このプロジェクトは、バスルーム設備の展示場として設計されました。クライアントからは、各展示品が単なる装飾品ではなく、実際に顧客が使用できる体験型のホールとして設計することが求められました。そのため、各空間は形状のために顧客体験を無視することなく、異なる高さを持つように設計されています。
空間の中央にある展示品は小さな島のようで、床は川のように流れています。一方、天井は空を表現し、天井の格子は斜めに配置され、降り注ぐ太陽光を象徴しています。カウンターの背面ファサードは、天井からの太陽光を延長しています。この空間は、雲と光のイメージを表現し、室内と屋外の境界をなくしています。
建築材料としては、建築用コンクリート、ペイント、薄板、石、システムパネル、鉄部品、ベンジャミンムーアの耐摩耗性ペイント、花崗岩が使用されています。特に、ベンジャミンムーアの耐摩耗性ペイントは、床用には比較的高価ですが、熱修復機能を備えています。ラグをこすったり、ヘアドライヤーで加熱することで、元の見た目に戻すことができます。そのため、他のペイントよりも耐傷性があり、展示スペースでよく使用される材料です。
装飾されるエリアは231.4平方メートルで、2階建てです。1階は展示エリアと会議室、2階はショールームとなっています。1階の会議室は、ビルダーが議論や購入を行うための場所として機能します。また、2階にはプライベートな展示エリアがあり、ゲストが製品を体験できます。
このプロジェクトは、2022年3月に台湾で完成しました。そして、2023年にはA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardのブロンズ賞を受賞しています。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Wei-Cheng Chen
画像クレジット: Makoto Interior Design Co.,Ltd.
プロジェクトチームのメンバー: Wei-Cheng Chen
プロジェクト名: Relax in Caesar
プロジェクトのクライアント: Wei-Cheng Chen